2016年のふたご座流星群の情報
2016年のふたご座流星群について、おもに予想される極大情報をまとめました。
極大時刻(世界的に見た場合)
2016年12月14日 9時10分(日本時)
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この時刻は、過去の活動から極大とされる「太陽黄経が262.2度(2000年分点)となる時刻」を分単位で計算したものです。ただ、ふたご座流星群の極大(活発に出現する期間)は半日近く継続しますので、「分の単位」まではほとんど意味を持ちません。あくまで目安として捉えてください。
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この時間帯は、日本の昼間の時間帯であり、実際に観測することはできません。
実際に見ることのできる予想流星数
極大日前後に、実際に見ることができると予想される(計算上の)流星の数です。個数は、1時間あたりに見られる流星数です。
月日 | 時刻 | 良好な観測地 (4.5等まで見える空) | 郊外 (3等まで見える空) | 市街地 (2等まで見える空) |
12月12日夜〜13日朝 |
12日21時頃 | 約6個 (5〜9個) | 約2個 (2〜3個) | 約1個 (1〜2個) |
13日0時頃 | 約12個 (9〜16個) | 約5個 (3〜6個) | 約2個 (2〜3個) |
13日3時頃 | 約13個 (10〜18個) | 約5個 (4〜7個) | 約3個 (2〜4個) |
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12月13日夜〜14日朝 |
13日21時頃 | 約15個 (11〜21個) | 約6個 (4〜8個) | 約3個 (2〜4個) |
14日0時頃 | 約28個 (20〜39個) | 約11個 (8〜15個) | 約6個 (4〜8個) |
14日3時頃 | 約31個 (22〜42個) | 約12個 (8〜16個) | 約6個 (4〜8個) |
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12月14日夜〜15日朝 |
14日21時頃 | 約12個 (8〜16個) | 約4個 (3〜6個) | 約2個 (2〜3個) |
15日0時頃 | 約16個 (11〜22個) | 約6個 (4〜8個) | 約3個 (2〜4個) |
15日3時頃 | 約12個 (9〜17個) | 約5個 (3〜6個) | 約2個 (2〜3個) |
※日本流星研究会の内山茂男さんの集計結果をもとに、実際に見られる流星数を当方が計算しました。
※関東以外では計算結果が少し異なりますが、傾向はだいたい同じです。
※月明かりの影響を考慮しました。
概要
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流星が多く見られるのは、12月12日夜〜13日朝、13日夜〜14日朝、14日夜〜15日朝の3夜です。中でも13日夜〜14日朝が最も多い「極大夜」となりそうです。次に多く見られるのは、14日夜〜15日朝で、極大夜の半分〜7割程度(夜半前)の出現が見込まれます。
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極大時刻は12月14日午前中の9時頃です。この時間帯は日本の昼間にあたり、全く観測できません。このため実際に多く見られるのは、この朝の未明の時間帯ということになります。
なお、ふたご座流星群の放射点は、深夜1時台に最も空高くなり、この頃に好条件となります。これらの条件を勘案して予想すると、14日0時(13日深夜24時)頃から14日4時(深夜28時)頃の間は、ほぼ同じ程度に多くの流星を見ることができそうです。
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14日0時(13日深夜24時)頃から4時(深夜28時)頃に見られる1時間当たりの流星数は、良好な観測地で20〜40個程度、郊外で8〜15個程度、市街地でおよそ4〜8個程度です。
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14日夜から深夜にかけても、比較的多くの流星を見ることができそうです。14日22時頃から15日2時(深夜26時)頃に見られる1時間当たりの流星数は、良好な観測地で10〜20個程度、郊外で4〜8個程度、市街地でおよそ2〜4個程度です。
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観測できる時間帯について:夕方は、18時頃に天文薄明が終わり空が暗くなりますが、ふたご座流星群の放射点の位置が低く、見られる流星数が少なくなります。20時頃から数が増えてくるでしょう。
明け方は、5時10分頃には天文薄明が始まり、空が明るくなり始めます。観測できるのは5時半頃までとなります。
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月あかりの影響について:いずれの日も、月はほぼ一晩中にわたって空に出ています。またその位置も、おうし座からふたご座付近で、とくに深夜の時間帯は、空の高い位置に見えることになります。今年は、このように明るい月あかりの影響を受けて観測をすることになります。
月の出・月の入の時刻は以下の通りです(東京)。
- 12月12日・月の出:15時14分 12月13日・月の入:5時14分
- 12月13日・月の出:16時06分 12月14日・月の入:6時23分
- 12月14日・月の出:17時03分 12月15日・月の入:7時27分
ふたご座流星群の写真・動画
ふたご座流星群の画像・動画などはこちらにまとめました。
佐藤 幹哉(かわさき宙と緑の科学館/日本流星研究会/FAS府中天文同好会)
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