2017年のふたご座流星群の情報
2017年のふたご座流星群について、おもに予想される極大情報をまとめました。
極大時刻(世界的に見た場合)
2017年12月14日 15時17分(日本時)
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この時刻は、過去の活動から極大とされる「太陽黄経が262.2度(2000年分点)となる時刻」を分単位で計算したものです。ただ、ふたご座流星群の極大(活発に出現する期間)は半日以上継続しますので、「分の単位」まではほとんど意味を持ちません。あくまで目安として捉えてください。
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この時間帯は、日本の昼間の時間帯であり、実際に観測することはできません。
実際に見ることのできる予想流星数
極大日前後に、実際に見ることができると予想される(計算上の)流星の数です。個数は、1時間あたりに見られる流星数です。
月日 | 時刻 | 良好な観測地 (5.5等まで見える空) | 郊外 (4等まで見える空) | 市街地 (2等まで見える空) |
12月13日夜〜14日朝 |
13日21時頃 | 約23個 (17〜32個) | 約9個 (6〜12個) | 約2個 (2〜3個) |
14日0時頃 | 約44個 (32〜61個) | 約17個 (12〜23個) | 約5個 (3〜6個) |
14日3時頃 | 約50個 (36〜69個) | 約19個 (14〜26個) | 約5個 (4〜7個) |
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12月14日夜〜15日朝 |
14日21時頃 | 約30個 (22〜42個) | 約12個 (8〜16個) | 約3個 (2〜4個) |
15日0時頃 | 約45個 (33〜62個) | 約17個 (13〜24個) | 約5個 (3〜7個) |
15日3時頃 | 約38個 (28〜52個) | 約14個 (11〜20個) | 約4個 (3〜6個) |
※日本流星研究会の内山茂男さんの集計結果をもとに、実際に見られる流星数を当方が計算しました。
※関東以外では計算結果が少し異なりますが、傾向はだいたい同じです。
概要
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流星が多く見られるのは、12月13日夜〜14日朝、14日夜〜15日朝の2夜です。どちらの夜も同程度に流星の数は多いのですが、14日未明がわずかな差で一番多く見られそうです。
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極大時刻は12月14日午後の3時頃です。この時間帯は日本の昼間にあたり、全く観測できません。ただし、その前後でも、ふたご群は十分に多くの流星が出現します。
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ふたご座流星群の放射点は、深夜1時台に最も空高くなり、1夜の中ではこの時間帯付近で好条件となります
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これらの条件を勘案して予想すると、14日0時(13日深夜24時)頃から14日4時(深夜28時)頃の間は、ほぼ同じ程度に多くの流星を見ることができそうです。
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また、翌夜にあたる14日22時頃から15日2時(深夜26時)頃の間も、前夜とほぼ同じ程度に多くの流星を見ることができそうです。
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なお、明るい流星の極大は、若干遅れるとの研究があります。このため、14日夜は少々明るめの流星が目立つことになるかもしれません。
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観測できる時間帯について:夕方は、18時頃に天文薄明が終わり空が暗くなりますが、ふたご座流星群の放射点の位置が低く、見られる流星数は少な目です。20時頃から数が増えてくるでしょう。
明け方は、5時10分頃には天文薄明が始まり、空が明るくなり始めます。観測できるのは5時半頃までです。
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月あかりの影響について:両日とも未明に月がのぼってきます。このため、明け方近くの時間帯は、若干の月明かりの影響を受けますが、その影響は小さいでしょう。
月の出の時刻は以下の通りです(東京)。
- 12月14日・月の出:2時40分
- 12月15日・月の出:3時36分
ふたご座流星群の写真・動画
ふたご座流星群の画像・動画などはこちらにまとめました。
参考:今後10年間(2017年〜2027年)のふたご座流星群の極大時刻
年 | 月日 | 極大時刻 | 極大時刻 の条件 | 月の 条件 |
2017年 | 12月14日 | 15時17分 | △ | ○ |
2018年 | 12月14日 | 21時25分 | ○ | ○ |
2019年 | 12月15日 | 03時43分 | ◎ | × |
2020年 | 12月14日 | 09時49分 | △ | ◎ |
2021年 | 12月14日 | 15時59分 | △ | △ |
2022年 | 12月14日 | 22時14分 | ◎ | △ |
2023年 | 12月15日 | 04時15分 | ◎ | ◎ |
2024年 | 12月14日 | 10時26分 | △ | × |
2025年 | 12月14日 | 16時36分 | △ | ○ |
2026年 | 12月14日 | 22時41分 | ◎ | ◎ |
2027年 | 12月15日 | 04時54分 | ◎ | × |
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この時刻は、過去の活動から極大とされる、太陽黄経が262.2度(2000年分点)となる時刻を分単位で計算したものです。
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前述の通り、ふたご座流星群の極大はおよそ半日ほど続きますので、時刻はあくまで参考です。
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極大時刻の条件は、極大時刻が夜で放射点が高い時間帯にあたるときが◎です。あとは目安です。
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月の条件は、月明かりがなく観測できる場合が◎です。あとは目安です。
佐藤 幹哉(日本流星研究会/FAS府中天文同好会)
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